教職課程センターについて

教員紹介

鹿毛 雅治

講義科目教育心理学、教育方法論、教育評価論、ほか
専攻・専門領域教育心理学・教育方法論

 学習意欲、教授・学習過程、教育評価、授業研究などのテーマに関心を持ち、主に教育心理学的なアプローチによって研究を進めています。また、学校教育の場で小学校、中学校の先生方と一緒に授業づくりの仕事をしています。理論構築と実践創造の過程が互いにダイナミックに関わりあうような教育心理学のあり方と、そこでの研究者の姿を模索しています。

佐久間 亜紀

講義科目現代教師論、教育方法論、ほか
専攻・専門領域教育方法学・教師教育論

 教育方法のなかでも特に、教師の力量形成の方法を研究しています。学術的には、19世紀以降の日本とアメリカの教師教育の歴史を、特に教職の専門性の史的展開という観点から探究しています。また同時にその学術的知見をふまえて学校現場に赴き、小中高校の先生方とともに授業研究をおこなったり、校内研究や研修内容の改善を探求したりして、教育の理論と実践を架橋する教育学を模索しています。

藤本 和久

講義科目学校カリキュラム論、教育評価論、ほか
専攻・専門領域教育方法学、カリキュラム論、米国カリキュラム開発史

 アメリカのカリキュラム開発史を「プロジェクト・メソッド」をそのキーワードにしながら研究しています。およそ100年前の米国においては、子どもとカリキュラムをめぐる議論はほぼ勢ぞろいしておりその整理がしっかりとはなされてはいません。学びにおける「(追)体験」とは何なのか、徹底的に明らかにしていくことを目下の関心課題としています。他方で、現代的なカリキュラム論上の課題に研究者としてかかわっていく場としていくつかの学校現場に継続的に入り現職教員とともにカリキュラムを創っていったり、民間教育研究団体やサークルなどで実践事例検討もおこなったりしています。

小林 大祐

講義科目教育基礎論、現代教師論、教育哲学、ほか
専攻・専門領域教育学・教育思想研究

 〈対話的な関わり〉と〈教育的な関わり〉の関係について、文化的対立を題材としながら理論的に研究していましたが、自分自身への跳ね返りがしんどくなってきました。そこで、この頃は問題を一段堀り下げて、〈自分のために生きること〉と〈他人のために生きること〉は一致しうるのか、一致するとすればどのようにしてか、果たして一致する方がよいのか、というふうに考えるようになりました。一回りして古典的な問題に出会い直したところです。考究の成果については、社会構想の問題に寄せて能力主義批判という形で表現することが多いです。

安藤 真聡

講義科目教育基礎論、社会教育論、ほか
専攻・専門領域成人教育・高等教育

 アメリカ合衆国における社会教育史や高等教育史をフィールドとして研究をしています。これまでは,19世紀末から20世紀初頭にかけてのニューヨーク市における成人教育事業の展開過程や,リベラル・エデュケイションの思想的背景について研究を進めてきました。現在は,人文学を用いた社会教育事業や,若年者の就労支援事業について研究を進めています。

金子 恵美子

講義科目教育相談論、青年心理学、ほか
専攻・専門領域教育臨床心理学

 学校におけるさまざまな課題の中でも、特に不登校について研究しています。小中学校での不登校経験者がその後進学した定時制高校や通信制高校で登校を継続していることは少なくありません。定時制高校や通信制高校のどのような学校環境や教師の支援が生徒の登校を支えており、その中で不登校経験者がどのように変化、成長していくのかについて関心をもっています。また、学校や心理相談室での心理臨床にもたずさわっており、実践と研究の両面から青年期における支援について考えていきたいと思っています。

植松 千喜

講義科目現代教師論、教育基礎論、ほか
専攻・専門領域教育方法学、カリキュラム研究、多文化教育

 教室にいるさまざまな背景をもつ子どもたちにとって、その学びが持つ固有の意味づけ、いわば実存的な側面を含んだ学びが生起するような(広い意味での)カリキュラムは、どのように教師と子どもたちによって創られているのか。それと同時に、社会的公正のための教育という視点から、とりわけ学校教育において沈黙させられてきた子どもを権利主体として再定位し、その声を聴くことを中心にした変革的教育実践のヴィジョンはどのようなものか。大まかにいえばこれらの問いを、教育方法学のアプローチから追究しています。現在は、主に北米の批判的教育学や国際的な「生徒の声」概念の展開を手がかりに、米国の教師による多文化教育の実践記録に着目しています。

見上 哲

講義科目教育実習基礎、ほか
経歴元東京都立高等学校公民科教諭

 現在まで約40年間、高校の社会科教育に携わっています。その間教員のあり方も大きく変化してきました。板書講義形式の授業からアクティブラーンニング授業へなど生徒の主体性を生かすという教育の考え方などはその一つです。一方で教員の仕事がいわゆる「ブラック化」しているとの指摘も数多く目にするようになりました。教育の重要性はだれもが知っているにもかかわらずです。私は授業だけでなく、部活動や学校行事などにも力を入れてきました。そうした実際に生徒達と関わってきた経験を、教職を目指す学生たちに、良かったことも悪かったことも含めて伝えていきたいと考えています。